Kenken Japan World’s Diary

これから秘境の地(海外)へ挑む、誇れるあなたを創るための未来逆算日記

「なぜ日本人は英語が苦手なのか?」言語学からみる『英語』と『日本語』

 

こんにちは。

けんけんです。

 

 

今日はノウハウチックなお話をしたいと思います。

 

 

多くの方が日本人の英語能力はあまり高くない、と思っています。

 

 

現に僕が海外で留学、勤務、旅行をしていた時に、

結構高い確率で日本人が英語に悩まされているのを見てきました。。

(僕もその一人だったんですが、、)

 

 

 

しかし、

周りを見渡せば、中国人、タイ人、インドネシア人は、

流暢に英語を話せていたのを目の当たりにしました。

 

 

 

人口数、教育制度が関係しているのはもちろんありますが、

僕はそれ以前に『根本の言語に関係している』んじゃないか、

と思いました。

 

 

 

そして、

言語学』を調べたところ、

やはり関係しているものがあったのです。

 

 

そして、

自分の過去の経験と照らし合わせてみても、

納得するところが多々ありました。



 

結論から言いますと、

世界には約6900言語あると言われていますが、

それらのとても多い言語の『文法』『発音』『文字』に関しては、

全体的に言って

 

 

『文法=3種類』『発音=3種類』『文字=2種類』

 

 

しか分けられていないのです。

英語も日本語も中国語もフランス語もイタリア語もスペイン語も数多くの言語がありますが、たったの3種類の文法と3種類の発音と2種類の文字しか分けられていないんですね。

 

 

 

そう考えると必然と文法、発音が似ている同士の言語は扱いやすく、

似ていない言語同士を扱うのは、難しく考えられます。

 

 

 

今回は、

その言語学からみた『文法』『発音』『文字』を中心に、

なぜ日本人は『英語が苦手なのか?』について話そうと思います。

 

 

 

この記事を読むことで、

 

言語をただの『言語』としてみるのではなく、

言語から学べるその国の歴史的、文化的背景を視れる視点を持つことができ、

日本語と英語を良い意味で『分けられる』ことができます。

 

 

そして、

日本人が英語に対しての『恥』は、

「非常識」ということも実感すると思うので、

ぜひinterestingの方の「面白さ」でみていただけると嬉しいです;)

 

 

 

 

では、まず世界の言語にある「文法」からお話しします。

 

 

 

 

➖➖文法➖➖

 

 

 

皆さんもご存知の通り、

文法は言語の「核」となる場所でかなり大事です。

 

 

文法が全く異なると、

相手への伝わり方も違った方向に受けとられるので、

相手との意思疎通をより図るのであれば、

ある程度の文法はとても大事になってきます。

 

 

 

文法の分類の仕方は色々あると思いますが、

一般に世界の言語は、以下の3つに大別されると言われています。

 

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

屈折語(inflective language)

孤立語(isolating language)

膠着語(agglutinative language)

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

 

「五文型」的に大まかに文章構造を言いますと、

 

①と②が英語のような『SVO』式の構造で、

 

I play the tennis

(私は)→(する)→(テニスを)

 

 

③が日本語のような『SOV』式の構造は、

 

(私は)→(テニスを)→(する)

 

 

というように分類されています。

 

 

 

①と②の違いは、

あまり大差ありませんが要は

動詞の部分(V)や名詞の部分(O)が変形するか、

変形しないかのちょっとした違いです。

 

 

つまり、文章の構造は実質、「2つ」しかないんですね。

 

 

もう少し具体的に、①、②、③を詳しく見ると、

 

 

①の屈折語は、『SVO式』で語が変化する(go→goes等)もので、

英語を含み欧米言語が主体です。

 

 

②の孤立語は『SVO式』で語が変化しないもので、

主に中華圏の言語(中国語及びタイ語ベトナム語インドシナの言語)です。

 

 

「孤立」とは、

それぞれの「完結した語」が独立しても意味を持っていることを言います。

 

例えば、

 

 

我 愛 你

(私は)→(愛してます)→(あなたを)

 

 

これも一つ一つの語に意味がありますよね。

 

 

つまり、この「語」をただ文法のSVO式に置き換えるだけで意味が成り立つのです。

 

 

中国語には英語のような「三人称単数」「複数名詞」という規則がないのも納得つきます。

 

 

中国人の英語あるある、で

彼らが動詞の「s」をつけ忘れたり、

複数名詞にし忘れるのもこれがあるからです 笑

 

 

 

③の膠着語はSOV式で、

英語とみてみると、「glue(のり)」っぽいものが見て取れることから、

助詞(日本語で言う、てにをは)が「膠」(にかわ)のように各語をくっ付いています。

 

 

これは、東洋のシルクロード周辺・延長に多く見られる言語で、

トルコ語ベンガル語モンゴル語・韓国語・日本語等があります。

 

 

 

 

これらを見てわかる通り、

冒頭で話した中国人、タイ人、インドネシア人は、

英語が上手な人たちがたくさんいることも理にかなっていますよね。

 

 

 

一方で、

日本語・韓国語は、「③の言語」に属しているので、

文法の観点からみると、日本人が韓国語を簡単だと思うように、

韓国人も日本語を他の外国人よりも簡単だと思うのです。

 

 

 

 

このように、

世界の言語は、文法を大きく分けて3種類しかないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

➖➖発音➖➖

 

 

 

これは学術的にそうはっきり論じられてませんが、

僕の知り合いのアメリカ人・イギリス人英語講師によると、

発音の体系は以下の3つに大別されます。

 

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

① アクセント言語(accent language)

② 声調言語(tonal language)

③ 平坦言語(flat language)

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

 

①のアクセント言語は、

英語などアクセントがあるものです。

 

 

②の声調言語は、

アクセントもあり、トーンにも「高低」があります。

代表的には中国の例の4つの声調です。

 

 

「マー、マー、マー、マー」は、

とても有名ですよね。

 

 

ちなみに、

タイ語もそうで、5つあります

(このため、聞いた感じが中国語と似ていますよね。)

 

 

③の平坦言語は、

日本語等なべて抑揚が少ないものを示します。

 

 

欧米言語は概して①であり、

中華圏(中国 + インドシナ)の言語は、概して②であるため、

大雑把に文法の分類と対応していています。

 

 

 

 

実際、中国人がタイ語を勉強するととても速く上達するのもこれが理由です、

その逆も然り。

 

 

 

中国語とタイ語は、

「大タイ語」という中間地点の言語が起源だとされる説があり、

項羽と劉邦」の楚(中国南方)では、

当時今のタイ語に近いものが話されていたそうです。

 

 

 

だから、

中国人とタイ人は『声がでかい!』という共通点があるのもわかります 笑

 

 

それは、音にアクセントもあり、トーンもバリーエーションが多いからですね。

 

 

また、

なぜ、日本人が英語の発音を難しいと思うかというと、

 

1つ目は、英語には音に「抑揚」がありますが、

日本語には音に「抑揚」があまりないのがあるのと、

 

 

2つ目は、英語は、単語が「子音」で終わるか、

もしくは「母音」で終わるか、の違いがありますが、

 

日本語は、ほとんどの単語が「母音」で終わります。

 

 

例えば、

「bread 」という語で考えると、

英語話者は、「bread 」の「d」は子音で終わるのに対して、

日本人は、「bread」の「d」を、「ドォ」の「ォ」の母音で終わります。

 

 

言語学から考えてみても、

日本人が英語の発音に苦戦するのはわかりますよね;)

 

 

 

ちなみに、

フィリピン人が日本語を話すのが比較的うまいのは、

タガログ語スペイン語をベースにしており、

発音体系が日本語と似ているからです。

 

 

 

 

➖➖文字➖➖

 
 
 

世界の言語の文字表記体系は、

大別して以下の2つに分類できます:

 

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

表意文字(ideogram character)

表音文字(phonemic character)

 

➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

 

 

1の表意文字は、

文字自体に意味があるもので、

古代では「象形文字」などがあり、

現代では代表的には『漢字』です。

 

 

現代では、

漢字の中国語と日本語が造形文字になっています。

 

 

「鳥」という字はトリの形から来ており、

この字単独でトリを意味するように、

あるモノがそのまま「文字」となったものです。

 

 

2の表音文字は、

現在世界の多くの言語の主流で、

代表的にはアルファベットです。

 

 

「bird」という文字同士が集まれば、

トリという意味になりますが、

bなり個々の文字には意味がありません。

 

 

しかし、

表音文字では、何文字か集まってある特定の意味を示す「パーツ」を合体させると、

表意文字のような働きをすることがあります。

 

 

例えば、

「cap」というパーツは(抽象的に)「頭」を意味し、

 

「cap」  → キャップ(帽子)、

「captain」→ キャプテン(チームメンバーのヘッド

「capital」 → 首都・大文字・資本(中心となるものヘッド

 

 

 

「under」というパーツは「下に」を意味し、

 

「understand」   → 理解する(下に立つことから、心の奥下に筋道を立てるイメージ)

「underline」    → 下線、強調する(下にかく線のイメージ)

「underground」→ 地下の(下にある土地のイメージ)

 
 
 
 
単語を覚える時に、
文字の「パーツ」が持つ語源を理解していれば、
その単語がたとえわからなくても、
それに合うような意味のイメージをすることができるので、
愉しく覚えられますよね;)
 
 
 
 

➖➖まとめ➖➖

 
以上、
「文法」「発音」「文字」を中心的にお話ししました。
 
 
言語学を学ぶことで、
国が違えど、言語の特徴が同じであれば、
その国同士が過去に何か関わりがあるんじゃないか、
と推測することができます。
 
 
そして、
その視点は「言語」だけでなく、
その国の「文化」「歴史」もセットで学べることがあるので、
違った各分野の学習でも、
パラダイムシフトかのように類似することがあります。
 
 
 
また、
「英語」と「日本語」がいかに語源的に視て、
異なることがわかりましたよね。
 
 
 
多くの日本人が「英語を難しい!」というのは、
それは『日本語で英語を考えている』から、
英語が日本人にとって難しいと感じるのです。
 
 
ようは、
日本語の概念と英語の概念を網目のように一緒に考えているから苦戦するのです。
 
 
根本が違うので、
日本語と英語に境界線を引いて、
考えたほうがより英語の理解度が上がりますし、
気持ち的にも楽になることができます。
 
 
それが巷でいう「日本語脳」と「英語脳」というやつです。
 
 
自分で踏ん切りをつけて、
「日本語と英語は、言語形態が違うんだ!」と感じれば、
 
 
自ずと、
英語のスピーキング練習、
発音練習に「恥」を持たなくなり、
『失敗上等!』精神で取り組むと思います。
 
 
 
以上、
ノウハウチックな記事になりましたが、
言語関係(特に英語)で何か要望あれば、
記事にしますのでお待ちしております;)
 
 
 
 
ぜひ、
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ではでは!
 

 

 

 

 

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